日光東照宮には、鳴き龍と呼ばれる不思議な絵があります。
鳴き龍とは、天井に描かれた龍の絵のことで、一定の場所から手を叩くと、鳴き声のような音がすると言われています。
この音は、天井の構造や空気の流れによって生じるもので、日光東照宮の建築家である左甚五郎の傑作とされています。
日本で最も素晴らしい龍の絵は、日光東照宮の鳴き竜と思っています。
写真じゃ伝わらないけど実際見ると天井から迫り来るような迫力に圧倒されます。
龍の鳴き声も美しいです。
一度は見に行くべき観光スポットです。 pic.twitter.com/6fCoD5X1y5— アルミホイル (@gunmen_3) February 21, 2017
鳴き龍は、日光東照宮の祭神である徳川家康の霊を守るとともに、国家の安泰や五穀豊穣を祈願する意味があります。
鳴き龍には、いくつかの説や伝説があり、日光東照宮の歴史や文化を感じさせるものです。
この記事では、日光東照宮の鳴き龍について、様々な角度から紹介していきます。
日光東照宮の鳴き龍は、見るだけでなく、聞くこともできる珍しい現象です。
2024年は龍の年、日光東照宮で、ぜひ鳴き龍の鳴き声を聞いてみてください。
日光東照宮鳴き龍伝説:神秘と歴史の融合
日光東照宮には、鳴き龍と呼ばれる龍の絵があります。
鳴き龍とは、薬師堂(天地堂)の天井に描かれた龍の水墨画のことです。
薬師堂の一定の場所で手を叩くと、龍の鳴き声のような音がすると言われています。
これは、日光東照宮の鳴き龍伝説と呼ばれるものです。
この伝説には、いくつかの説があります。
一つは、鳴き龍は、日光東照宮の祭神である徳川家康の霊を守るために、天井に描かれたというものです。 徳川家康は、江戸時代の初代将軍で、日本の歴史に大きな影響を与えた人物です。
鳴き龍は、徳川家康の敵が近づくと、鳴き声で警告すると言われています。
もう一つは、龍が鳴く現象はたまたま見つかったという事で、掃除をしていた人が鳩を追い払おうとして手を叩いたら音が共鳴して龍が鳴いているように思えたのが、東照宮の内部を一般公開した1905年(明治38年)のことでした。
この鳴く龍が一般に広く伝わった為、その後この龍は「鳴き龍」「鈴鳴龍」と呼ばれるようになったという事です。
どちらの説も、鳴き龍の神秘と歴史を感じさせるものです。
日光東照宮に行ったら、ぜひ鳴き龍の鳴き声のような音を聞いてみてください。
日光東照宮鳴き龍の歴史:古の足跡を追う
日光東照宮の鳴き龍は、江戸時代に描かれたものです。日光東照宮は、徳川家康の霊廟として、彼の死後に建てられました。徳川家康は、日本の統一を果たした初代将軍で、日光東照宮は、彼の偉業を称えるために、豪華な装飾と彫刻で飾られました。
鳴き龍は、日光東照宮(輪王寺)の薬師堂(本地堂)の天井に描かれています。
鳴き龍は、龍神として崇められていた神様で、水や雨、稲作などに関係していました。鳴き龍は、徳川家康の霊を守るとともに、国家の安泰や五穀豊穣を祈願する意味がありました。
日光東照宮(輪王寺)薬師堂(本地堂)の鳴き龍は、日光東照宮の建築家である左甚五郎の作品と言われています。
左甚五郎は、日光東照宮のほかにも、日本各地の有名な建物を手がけた名工です。
鳴き龍は、左甚五郎の技術の粋を集めたもので、彼の代表作と言われています。
龍の水墨画は狩野永真安信(かのうえいしんやすのぶ)が、天井一杯に描いた巨大な物です。

狩野永真安信のオリジナルの鳴き龍(焼失前)
実は、薬師堂は出火で一度焼失しており(1961年)、現在の薬師堂は再建された物です。
この再建の際に鳴く龍の再現のためプロジェクトが決行され技術の集大成として「鳴き龍」が復元されています。
龍の水墨画は、日本画の巨匠 堅山南風(かたやまなんぷう)により再現された物です。

堅山南風の描いた現在の鳴き龍
鳴き龍は、江戸時代から現代まで、多くの人々に見られてきました。
但し、江戸時代には龍は鳴かなかったとの事です。(理由は後述します)
鳴き龍の音は、日光東照宮の歴史と伝統を伝えるものです。
日光東照宮に行ったら、ぜひ鳴き龍の歴史に思いを馳せてみてください。
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日光東照宮鳴き龍の仕組み:神話の背後にあるもの
日光東照宮の鳴き龍は、なぜ鳴くのでしょうか?
これは、日光東照宮の建築に秘められた仕組みによるものです。鳴き龍は、天井に描かれた龍の絵ですが、実は、天井の一部が湾曲しているからです。この湾曲は、音を反響させる役割を果たしています。
鳴き龍の音を聞くには、一定の場所から手を叩く必要があります。
この場所は、龍の顔の下付近です。
この龍の顔の下で手を叩くと、音が共振しやすく、天井の龍の口から鳴き声のような音が聞こえるのです。
鳴き龍の仕組みは、日光東照宮の建築家である左甚五郎の傑作です。
ただし、龍が鳴くのが狙ったものか?たまたまの偶然なのか?は不透明な部分があります。
江戸時代には薬師堂(天地堂)には畳が敷いて有ったため、鳴き龍は鳴いていませんでした。
畳により音が吸収されていたためです。
現在の鳴き龍は、復元されたものですが、龍が鳴くことを狙って造った建造物です。
天井部分にしかけられた「むくり」という音の干渉、共振をしなりと凹凸物で技術的に造ったものです。
鳴き龍は高い技術と芸術性を併せ持つもので、神話と科学の融合で造られたものです。
但し、焼失前はもっと鳴いたとの言い伝えも有ります。
鳴き龍の音は、日光東照宮の建築の秘密と魅力を伝えるものです。
日光東照宮に行ったら、ぜひ鳴き龍の仕組みに注目してみてください。
日光東照宮鳴き龍の口コミ:伝承を共有する
日光東照宮の鳴き龍は、多くの人々に感動を与える不思議な現象です。鳴き龍とは、天井に描かれた龍の絵のことで、一定の場所から手を叩くと、鳴き声のような音がすると言われています。この音は、天井の構造や音の反射によって生じるもので、日光東照宮の建築家である左甚五郎の傑作とされています。
鳴き龍を見学した人々の口コミを見てみると、その驚きや感動が伝わってきます。例えば、以下のような口コミがあります。
これらの口コミから、鳴き龍は、日光東照宮の歴史や伝統を感じさせるだけでなく、訪れた人々の心にも響くものであることがわかります。
鳴き龍は、日光東照宮の魅力の一つであり、伝承を共有するものでもあります。
日光東照宮に行ったら、ぜひ鳴き龍の鳴き声のような音を聞いてみてください。
日光東照宮の鈴鳴龍守のご利益:神聖なる保護者
日光東照宮の鈴鳴龍守とは、薬師堂の天井に描かれた鳴き龍をモチーフとしたお守りです。鳴き龍とは、一定の場所から手を叩くと、鳴き声のような音がすると言われている龍の絵のことです。この音は、天井の構造や音の反射によって生じるもので、日光東照宮の建築家である左甚五郎の傑作とされています。
鈴鳴龍守は、鳴き龍の音色を模した鈴が付いています。鈴は昔から神気を帯びる効果があるとされ、魔除けや祈願をするときに神の降臨を促すために利用されてきました。鈴鳴龍守の鈴は運が逃げないようにと穴が開いていません。とても上品できれいな音色のお守りです。
日光東照宮を参拝して、申年の御本尊御守りと鈴鳴龍守を購入!
鈴鳴龍守は10色あるので、夏菜子ちゃん推しとして赤色をチョイス pic.twitter.com/VGCyb2RS5X— かっきー (@momoclo_kackey) December 26, 2022
鈴鳴龍守は、日光東照宮の祭神である徳川家康の霊を守るために、天井に描かれた鳴き龍と同じく、国家の安泰や五穀豊穣を祈願する意味があります。
また、鳴き龍は、家康の両親が薬師信仰の敬虔な信者であり、家康が薬師如来の生まれ変わりであるという伝説にちなんで、薬師如来の垂迹した姿であるとも言われています。
鈴鳴龍守は、家康の霊と薬師如来の御霊をお分かちしたお守りと言えます。
鈴鳴龍守は、日光東照宮の境内にある輪王寺の薬師堂で授与されます。
鈴鳴龍守は、ピンク、黄色、紫、水色など数種類のカラーバリエーションから選べ、1000円で購入できます。
鈴鳴龍守は、鳴き龍の音色により、邪を打ち払う「魔除けの効果」があるとされています。
鈴鳴龍守を身につけることで、神聖なる保護者である鳴き龍のご利益を受けることができるでしょう。
日光東照宮へのアクセスは?:神域への道
日光東照宮は、栃木県日光市にある神社で、江戸時代の初代将軍徳川家康の霊廟として建てられました。
日光東照宮は、日本の歴史や文化に大きな影響を与えた家康の偉業を称えるとともに、豪華な装飾と彫刻で飾られた建築美で知られています。
日光東照宮は、世界遺産にも登録されており、多くの人々が訪れる観光名所です。
日光東照宮へのアクセスは、電車や車、バスなど様々な方法があります。東京からの場合、電車で約2時間、車で約2時間半ほどで行くことができます。電車で行く場合は、浅草駅や新宿駅から東武日光駅やJR日光駅に直通する特急や快速が便利です。東武日光駅とJR日光駅は隣り合っており、日光東照宮の最寄り駅となっています。
車で行く場合は、東北自動車道の宇都宮ICから日光宇都宮道路に入り、日光ICで下りて日光東照宮に向かいます。
日光ICから日光東照宮までは約2kmですが、お正月やゴールデンウィーク、夏休み、紅葉シーズンなどのハイシーズン時は渋滞が発生する可能性がありますので、注意が必要です。
日光東照宮の最寄り駅から日光東照宮までは、徒歩で約30分ほどかかります。
バスやタクシーを利用するのが一般的です。
バスの場合は、東武バス日光の「中禅寺温泉」や「湯元温泉」行きなどに乗り、「安川町」で下車して徒歩約9分です。
タクシーの場合は、JR日光駅の前にタクシー乗り場がありますので、そこから日光東照宮まで約10分ほどで到着します。
日光東照宮は、日光霊峰の山懐聖地恒例山にあり、神杉に囲まれた神域です。
日光東照宮へのアクセスは、神域への道として、自然や歴史に触れながら楽しむことができます。
日光東照宮に行ったら、ぜひ鳴き龍の鳴き声のような音を聞いてみてください。
鳴き龍の音は、日光東照宮の歴史と伝統を感じさせるものです。
日光東照宮の近くのおすすめホテル:備えあれば憂いなし
日光東照宮は、世界遺産に登録された日本の歴史と文化の宝庫です。
日光東照宮を訪れるなら、近くのホテルに宿泊して、ゆっくりと見学するのがおすすめです。
日光東照宮の周辺には、様々なタイプのホテルがありますが、ここでは、特におすすめのホテルをいくつか紹介します。(ホテル名クリックで楽天トラベルに飛びます。)
• 日光千姫物語:日光東照宮から徒歩約8分の場所にある和風のホテルです。地元の厳選素材を使ったこだわりの本格懐石料理が自慢で、四季折々の山と大谷川の眺めが楽しめます。日光東照宮のほかにも、神橋や二荒山神社などの観光スポットにも近く、日光観光の拠点に最適です。
• 日光ステーションホテルクラシック:JR日光駅の正面にある洋風のホテルです。温泉大浴場付きの人気ホテルで、朝食バイキングに和食会席もあります。日光東照宮まではバスで約10分ですが、駅から始発のバスに乗れば便利です。駅近くには、日光江戸村や東武ワールドスクウェアなどのアトラクションもあります。
• 日光自家源泉の宿 ホテルカジュアルユーロ:日光東照宮から車で約7分の場所にある欧風のホテルです。全室自家源泉100%の露天風呂付きで、PH値8.6の美肌の湯が楽しめます。種類豊富なバイキングも魅力で、約40種のメニューを堪能できます。日光東照宮のほかにも、霧降高原や中禅寺湖などの自然スポットにもアクセスしやすいです。
これらのホテルは、日光東照宮の近くにあるおすすめのホテルの一部です。
日光東照宮は、見どころが多く、一日では回りきれないかもしれません。
近くのホテルに宿泊して、日光東照宮の歴史と文化をじっくりと味わってみてください。
日光東照宮の鳴き龍のまとめ
日光東照宮の鳴き龍とは、天井に描かれた龍の絵のことで、一定の場所から手を叩くと、鳴き声のような音がすると言われている不思議な現象です。
この音は、天井の構造や空気の流れによって生じるもので、日光東照宮の建築家である左甚五郎の傑作とされています。
鳴き龍は、日光東照宮の祭神である徳川家康の霊を守るとともに、国家の安泰や五穀豊穣を祈願する意味があります。
鳴き龍には、いくつかの説や伝説があり、日光東照宮の歴史や文化を感じさせるものです。
日光東照宮の鳴き龍についても、これまでと見方が変わったのではないでしょうか?
日光東照宮で、ぜひ鳴き龍の鳴き声のような音を聞いてみてください。
↓↓日光東照宮がもっと良く解る模型の記事(内部リンク)はこちらです。

実際の映像を見つけましたので貼っています。
陽明門の天井画、「昇り龍降り龍」狩野探幽は有名ではありませんが、こちらの龍も素晴らしいです。
バスツアーで日光東照宮へ。龍画は京都の社寺の専売特許イメージだったが、日光の龍も素晴らしい。薬師堂の「鳴き龍」は有名だが、陽明門の天井画を見落としがち。狩野探幽の「昇り龍降り龍」を今回はしっかりチェック。ネットで調べながら、数々のパワースポットも踏みしめてフル充電のツアーだった。 pic.twitter.com/bBMHfhp4z2
— nayuta_man (@nayuta_man) September 1, 2017